
ミュウツーの逆襲 サカキ
しかし、そのような目にあってもロケット団(とサカキ)は存続しているようで、初代から変わらずにロケット団リーダーとロケットコンツェルン最高責任者(CEO)の二足のわらじを履き、日々部下二名(+1匹)が増やし続ける借金に苛立ちつつも、サトシたちの前に立ちはだかり続けている。
また、映画「ミュウツーの逆襲」ではミュウツーの(対等な)飼い主であったが、知能の高さゆえに劇中で逃亡されている。劇場版で初めてサカキの顔の全貌が明らかとなった。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONの感想は友人の「白き英雄を見た後の黒き英雄を見た時の感覚に近い」という言葉が全てを物語っている気がする。
いや、本当に基本的にミュウツーの逆襲なので面白いんですよ、ほんとに。
2019年の時点でミュウツーの逆襲を懐かしいとかじゃなくて「ついこないだも見たが!?」みたいな層はそもそも対象としてないんだろうなあ。
・・・いや、多分違うんだよな、間延びしていたように感じるのはきっと俺が「すでにミュウツーの逆襲を知っているから」なんだよな。
なるほどですね。
親子かあ、知り合いの子供さんも劇場で涙ぐんでいたという話を聞きましたので、きっとミュウツーの逆襲は原作もEvoも一貫して感動させる力は持ってるんだなあとしみじみしました。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(以下逆エボ)、始まりましたね。
本編の台詞が全てを語ってくれているので、もうこれはミステリーでいうところのホワイダニット、いわば犯人の自供シーンなので語るまでもないですが、一応考察します。ミュウツーは人間という醜い生き物、そしてそれに従っているポケモンの全てに憎悪を抱くようになりました。そして、その人間によって作られた自分、そのポケモンの仲間である自分、という事実が一番ミュウツーのアイデンティティーを傷付けたというわけです。そして、またミュウツーはそれを否定するために「私は誰だ?」という問いが現出してきてしまいました。首藤氏のコラムによれば、「脚本会議では、色々な案がでたが、なにしろ題名は『ミュウツーの逆襲』である。題名だけ先に決まっているのだ。ミュウツーは当時のゲームで最強のポケモンである。それが逆襲するのだから、一度は負けなければ逆襲にならない。ピカチュウやサトシに負けて逆襲するなんて、『ポケモン』世界、最強のポケモンとしては、やることがせこい。だが、それとは違う『ミュウツーの逆襲』の「逆襲」は、すでに僕自身の中にあった。自己存在への逆襲である。つまり、それは存在している自分への「自分とは何か?」への問いかけである。自己存在を否定してしまえば……つまり、この世界に自分の存在、生きていることが無意味であれば……それは逆襲ではなく敗北になってしまう。「自分とは何か」を問い続ける限り、自己への問いかけは、自己への逆襲であり、敗北ではない。」とあるように人間やポケモンへの逆襲とはイコール自己存在を形作っているもの達への「逆襲」であり、そしてこの「逆襲」により、自分は人間でもポケモンでもないコピーポケモンとしての「ミュウツー」になれるのではないか、というのがミュウツーの「逆襲」の正体だと言えるのではないでしょうか。
ポケモン映画16作目となる最新作「劇場版ポケットモンスターベストウイッシュ『神速のゲノセクトミュウツー覚醒』」の公開に先駆け、同じくミュウツーが活躍するポケモン映画第1作「劇場版ポケットモンスター『ミュウツーの逆襲』」のHDリマスター版。今回は、サイドストーリーの「サトシの旅立ち」と「ミュウツーの誕生」を加えた「『ミュウツーの逆襲』完全版」として放送!番組ナビゲーターは中川翔子。